意根は夢の中と現実の区別がつかず、時には夢を現実と思い込み、時には現実を夢と錯覚する。眠っている時、意根は覚醒しており、如来蔵によりかかって一切の法を了別することができる。誰かが近づいてくるのを見て、これは重要なことだと感じると、意識が現れても了別する。意根は自分が眠っていることを知りつつ、意識に錯覚を与えるため、意識は夢の中にいると思い込む。実のところ夢の中と現実の区別が全くついておらず、起き上がって防御措置を取ってしまう。主な原因はやはり意根が怖がったためであり、それによって意識を驚かせて目覚めさせ、恐怖の瞬間には心が夢か現実かを弁別しなくなるのである。
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