問:私は最近習慣になりましたが、毎晩寝る前に意根と対話します。検証したところ、仏法に関わるもの(全て意根に関係する)を話題にすると、必ずそのテーマに沿った夢を一晩中見ます。仏法以外の意根に関係ない話題では、関連する夢は現れません。意根にはこのような大きな選択性があるのでしょうか。
答:意根の思心所の機能性は非常に強大で、刹那ごとに主導権を握り、刹那ごとに決断を下し、一切の法に対して思量作用を起こし、常に衡量を行います。その主導性と決断性の機能は極めて強力で、他のどの識もこれを代替できません。意根が意識を通じて仏法に触れ、仏法によって深く薫習されると、心の念いが全て仏法に向かい、修行の習慣が形成され、修行の習気が生じます。眠りに就いてもなお思量を続け、細かな具体的内容を思量し得ないため、夢境を現出させ、夢の中で意識を共同参与させます。意根が仏法に薫習されると、他の世俗法を放棄し、それらを重要でないと認識するか、あるいは法に適わず捨てるべきと判断するため、重要でない法を思量・了別しなくなり、夢境には重視する仏法以外の事柄が現れなくなります。
意識の忘却と記憶は、意根の選択性によって生じるものです。意根が重要と認める事柄には絶えず縁起し心を留め、重要でないあるいは好ましくない事柄には縁起せず心を留めません。根塵が触れ合わなければ意識は現れず、意識は意根が興味を持たない事柄を了別せず、意根が興味を持ち重要と認める事柄を想起・回憶できます。これが記憶と忘却の原理です。故に、意識が了別する法で、意根の縁起と了別を経ていないものは一つもなく、意根が念じ出さないものはありません。意根が念じ推動しなければ、意識は生起せず了別しません。意根が先に法塵を了別した後、興味を持たなければ意識は現起できず、この法塵を知覚せず、この事に関する夢境は更に現れ得ません。
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