地球が形成された最初期、その時にはまだ衆生はおらず、人類も存在しませんでした。二禅天の光音天の天人たちが地球表面に飛行して着地し、地表に厚く積もった地肥(ちこえ)を見て、大変美味しそうに感じました。好奇心から、天人たちはそれぞれ一口二口味わってみました。その結果、この美味しいものを口にしたことで、天人の身体は次第に重くなり、飛べなくなる者、高く遠くまで飛べなくなる者が現れました。食べれば食べるほど身体は重くなり、ますます飛べなくなり、ついにこの天人たちは地球に留まり、天上に戻れなくなってしまいました。彼らは人数が少なく、寂しさを恐れて他の天人仲間を呼び寄せると、仲間たちも地球に来て地肥を味わい、皆飛んで帰れなくなりました。こうして地球の人類は次第に増え、これらの人々が地球最初の人類となったのです。
誰に借りがあればよいのでしょうか?何を貪ればよいのでしょうか?縁(えん)を結べば繋がり、その縁はもう離れられません。生きる上での考え方として、「食べられるなら食べる、食べたいものは何でも食べる、食べなければ損だ」という人もいます。このような貪りの結果がどうなるか、ご存知でしょうか?
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