衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
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仏道無上誓願成

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日常法話

2019年05月15日    水曜日     第4開示 合計1533開示

父子合集経選講(二〇)

原文:いかにして外風界という。すなわち、もしこの風が四方から来たり、あるいは狂暴に起こって、樹木を摧折し、山峰を堕裂し、もし微細に起こって、身衣を飄挙し、多羅樹を動かす。これを外風界と名づく。

解釈:外風界とは何か。すなわち身体の外にある、四方八方から吹き起こる風であり、あるいは狂風が激しく吹き荒れ、樹木を折り、あるいは山峰を吹き落とす暴風である。もし微風であれば、身体の衣を翻らせ、多羅樹を揺らがせる。これらはすべて外風界に属する。

外風界は身体の外に起こるものであり、器世間の四方八方に風は存在する。最も大きな風は暴風、竜巻、狂風であり、樹木を吹き折り、山峰を吹き裂くが、これはまだ最大の風ではない。宇宙最大の風は三千大千世界を吹き壊すことができるほどであり、竜巻や暴風などは取るに足らない。世界が滅亡する時、その風災が来ると、器世間はすべて吹き壊され、これが外界の大風の作用である。もし微風が吹いてくれば、軽い物は翻り、小草や木の葉が揺れ、人に深い快さを感じさせる。これが外界の微風の作用である。

外界の空中で風が吹き起こる時、風が起こる前に風はどこにあったのか。場所はない。風が隠れる場所はどこにもない。もし風がどこかに隠れることができるならば、隠れた場所は絶えず揺れ動くはずである。大暴風は通常、何の理由もなく突然吹き荒れ、物体を吹き折った後、暴風は消え去る。風はどこへ行ったのか。行くべき場所はない。もし暴風を隠す場所があるならば、その場所もまた吹き壊され、存在しなくなるであろう。

——生如法師の開示
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