衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年05月16日    木曜日     第2 回の開示 合計1535回の開示

父子合集経選講(二一)

原文:大王様。この風界の相は、生じるときには来る所なく、滅するときには去る所なし。生ずる時も本より空にして、滅する時もまた空なり。自性空なるが故に、男の相も無く、また女の相も無し。ただ言葉による表示のみあるなり。かくの如く風界と風界の性とは、ともに得るべからず。ただ仏の正智のみ、よく了知し得る。

釈:大王様、この風界の相は、生じる時に来る所なく、滅する時も去る所がない。風が生ずる時は空であり、滅する時も空であることを示す。風の自性は元来空である。風界には男の相もなく、女の相もない。男女の相の区別は、風界が色身を形成する際に現れるものであり、故に男女の相もまた空にして虚妄である。風界の自性は空であり、ただ言葉で風界を表示するだけで、実体ある風界は存在しない。よって風界と風界の性はともに得られず、この道理は仏の智慧、仏の正智のみがよく了知し得る。

風界自体に男女の相は無いが、人がもし男子の業を造れば男子の色身が生じ、女子の業を造れば女子の色身が生ずる。女子がもし男子大丈夫の業を造れば、来世には男子の色身に転じ、男子がもし女子の行いをなし、女子の心性を有すれば、その業種が如来蔵に宿り、来世には女子の色身に転ずる。果報身は業行の種に随って転じ、能く転ずるものは虚妄にして真実ならず、つまり無我である。真実の法は永遠に変わらず、ただ如来蔵のみが永遠に不変の実相心体である。

——生如法師の開示
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