衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法師ウェブサイトロゴ

日常法話

2019年05月17日    金曜日     第1開示 合計1536開示

意根に自ら結果と答えを導かせるには

問:「どのようにして意根自身に結論や答えを導き出させるのですか。意識による分析的な思考を減らし、意根自身に思量・考量させる機会を多く与えることが最も効果的です。意識が一度答えを知ると、それ以上参究しようとしなくなり、意根が参究する機会も失われてしまいます。」

以前、師父の法義解説で「意識による分析的な思考を多く行い、意根を染めるべきだ」とありましたが、上記の言葉と矛盾しているように思えます。これはどういうことでしょうか。

答:最初は意識による十分な熏習(修練・染め込み)が不可欠です。意識が法義を理解した後は、言語文字の相(表面的な形)から離れ、その法義を一点に凝縮して絶えず心の中に懸けておくべきです。この段階では、意根による思量が意識の思量よりも多くなります。

意識が法義を熏習する様子は、調査員が市場情報を収集するのに似ています。情報は詳細である必要があります。材料を収集し終えたら、それを社長である意根に審査してもらいます。この時点では部下(意識)の仕事はほぼ終わっており、社長(意根)が理解できない点があれば適宜説明を加え、補足します。法義を一点に凝縮して心に懸けるとは、社長である意根が資料を審査する段階に当たります。この時、従業員(意識)は社長をあまり邪魔せず、社長が審査を終え、自らの結論を出し、決定を下すのを待ちます。これが証得(悟りを得る)ということです。

世俗の法律で人に有罪判決を下すには100%の証拠が必要です。したがって、意根(司法官)が疑いの情(疑念)を抱いた場合、意識(検察官)が証拠を捜索し、意根が確信を持てるまで証拠を集めなければなりません。そうして初めて量刑し有罪を確定できるのです。

——生如法師の開示
前へ前へ

父子合集経選講(二一)

次へ 次へ

父子合集経選講(二四)

ページトップへ戻る