江山は改め易く本性は改め難いとは、江山が改め易いのは意識心を指し、本性が改め難いのは意根を指す。意根が改まらなければ、いかなる法も改めることはできず、これまでと変わらない。本性が改まらなければ、たとえ江山が改まっても、また元に戻り、再び生じてくる。
五大の種子は永遠に不変であり、永遠に恒常に存在する。これには識大の種子・見大の種子も含まれる。業の種子を改めようとするなら、まず意根が改まらなければならない。意根が改まらなければ、業の種子は改まらない。したがって業を消滅させるには、意根の無明を除去して初めて可能となる。業は意根の無明によって初めて生じるものであり、無明がなければ業も存在しない。そして意根の無明を除去するには、意根が真理と真相を認識し、我見を断じて実相を証得しなければならない。個別の業を消除するには、意根が懺悔しなければならず、意識による懺悔では効果がない。
6
+1