三界の世間における生死の束縛を離れる解脱の智慧は同じです。しかし仏陀は究竟の解脱者であり、分段生死だけでなく変易生死をも超越し、微塵の無明も心を縛ることがないため、完全なる解脱を成就されました。阿羅漢の解脱は未だ究竟ではなく、なお無明が残り、変易生死が未だ尽きておりません。慧解脱の阿羅漢はなお世間の因縁が尽きるのを待って初めて三界を出離し生死を解脱しますが、俱解脱の阿羅漢は時を待たずして随時三界を出離し、生死を解脱することができます。
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