衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年06月11日    火曜日     第5開示 合計1598開示

業種と心所法の関係

如来蔵が衆生の心行を了知するとは、実際には意根の心行を了知することに他なりません。意根の心行が現起した時にのみ如来蔵はそれを了知し、それに応じて前六識などの種子を生起させます。一切の法は意根が主導して促すことにより成り立ち、意根が選択・造作しなければ六識は生起しません。したがって、如来蔵は必ず意根に随順し、必ず意根の心行を了知した後でなければ、六識を生起させて意根の心行を完成させることはできません。如来蔵の一切の法における作用は、主に意根との相互作用であり、同時に業種にも随順します。業種が成熟した時は、意根がそれを必要とするかどうか、好むか嫌うかに関わらず、如来蔵は必ずその業縁を現行させなければなりません。

業種とは心所法の運行の記録であり、身・口・意の行いそのものが心所法です。一切の行為は心所法に他なりません。心所法が清浄であれば、行為も清浄となり、業種も清浄となります。心所法が変化すれば、業種も変化します。身心は相応しており、例えば瞋の心所法が現れると身体に変化が生じ、軽安・禅定の心所法が現れると身体に変化が生じます。心所法は誰によって変えられるのでしょうか。それは心所法が自らを変えるのであり、自らが自らを変えるのです。仏があなたを変えるのではなく、如来蔵があなたを変えるのでもありません。したがって、修行は如何なる場合でも自ら修めるものであり、誰かが代わってくれると期待してはなりません。加持を受ければ一気に悟りを開けると思うのは、そのようなものではありません。

——生如法師の開示
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