衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年06月15日    土曜日     第2開示 合計1614開示

菩薩は衆生から永遠に離れられないのです

菩薩には様々な段階があり、まず我見を断っていない菩薩は、たとえ衆生から離れようとしても不可能です。三つの結び(三縛結)に縛られているため、三悪道を免れず、三悪道の衆生から離れることができません。再び人界や天界に戻っても、人天の衆生から離れることはできません。我見と三つの結びを断った後の、初地以前の菩薩は、どこに行っても衆生と共におり、衆生から離れることはありません。初地以上の菩薩は、十の無尽の願を発しているため、願力に牽制され、有余涅槃に入ることが不可能です。したがって、やはり衆生と共にいなければなりません。

重要なのは、各段階の菩薩がどのような衆生と共にいるべきかということであり、この問題を必ず把握しなければなりません。菩薩が願を発する場合、自分にふさわしい願をどのように発するべきか、将来後悔しないよう、よく考える必要があります。

全ての菩薩にとっての第一の任務、最優先の任務は、三つの結びを断じ切らなければならないことであり、しかも真に断じて余分な結びを残さないことです。その後初めて、衆生を度すること、つまり相対的かつ縁に随って自分に相応しい衆生を選ぶことを語ることができます。

娑婆世界で衆生を度し、地球で衆生を度すと願を発しながら、地球も離れず娑婆世界も離れないのに、自身の三つの結びが断たれていないために命終すると結びに従って三悪道に堕ちてしまうのです。明らかに衆生を度すと願っているのに、自分自身すら度せず、他の菩薩に度してもらわなければならない。それではどうして衆生を度すことなどできましょうか。

仏法を学ぶにせよ、善行を行うにせよ、願を発するにせよ、あらゆることを行うには相応の智慧が必要であり、一時の熱意に任せて衝動的に何かをしようとするのではいけません。結果を考えないのは許されません。

——生如法師の開示
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