衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年06月15日    土曜日     第4 回の開示 合計1616回の開示

大般若経第三三七巻

阿難よ、もし菩薩摩訶薩が自らの功徳善根を恃みて他の菩薩摩訶薩衆を軽んじ、このように言うならば、「我は布施・持戒・安忍・精進・禅定・智慧の波羅蜜多を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は内空・外空・内外空・空空・大空・勝義空・有為空・無為空・畢竟空・無際空・散空・無変異空・本性空・自相空・共相空・一切法空・不可得空・無性空・自性空・無性自性空に安住することができるが、汝らはできない!」

「我は真如・法界・法性・不虚妄性・不変異性・平等性・離生性・法定・法住・実際・虚空界・不思議界に安住することができるが、汝らはできない!」

「我は苦集滅道の聖諦に安住することができるが、汝らはできない!」

「我は四静慮・四無量・四無色定を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は八解脱・八勝処・九次第定・十遍処を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は四念住・四正断・四神足・五根・五力・七等覚支・八聖道支を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は空・無相・無願の解脱門を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は菩薩の十地を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は仏土を厳浄にし、有情を成熟させることができるが、汝らはできない!」

「我は十二縁起を順逆に観察することができるが、汝らはできない!」

「我は五眼・六神通を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は仏十力・四無所畏・四無礙解・大慈大悲大喜大捨・十八仏不共法を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は奢摩他・毘鉢舎那を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は無忘失法を修習し、恒に捨性に住することができるが、汝らはできない!」

「我は陀羅尼門・三摩地門を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は一切智・道相智・一切相智を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は諸法の自相共相を観察することができるが、汝らはできない!」

「我は一切の菩薩摩訶薩行を修習することができるが、汝らはできない!」

「我は諸仏の無上正等菩提を修習することができるが、汝らはできない!」

この時、悪魔は歓喜踊躍して言う。「この菩薩は我が眷属なり。輪廻生死に出期あることなし」

阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受く。

もし菩薩摩訶薩が自らの功徳善根を恃まず、他の菩薩摩訶薩衆を軽んぜず、常に精進して諸善法を修しつつも諸善法の相に執着せざるならば、阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受けず。

また阿難よ、もし菩薩摩訶薩が自らの名声を恃み衆に知られたることを以て、他の善行菩薩を軽蔑し、常に己が徳を讃えて他を毀謗し、不退転の菩薩摩訶薩の行相無きに有りと謂い、煩悩を起こして自讃毀他し、「汝らに菩薩の名姓無し。唯我独り菩薩の名姓を有す」と、増上慢を以て他の菩薩摩訶薩衆を軽蔑毀謗するならば、

この時、悪魔は此事を見て念う。「今この菩薩は我が国土宮殿を空しからず、地獄・畜生・餓鬼の界を増益せしむ」

ここに悪魔は其の神力を助け、威勢弁才を転じて増益せしむ。これにより多くの人々其の言葉を信受し、これがために悪見を同じくせしめらる。彼の見に随う已りて邪学に従い、学び已りて煩悩熾盛、心倒乱の故に、発する所の身口意の業は皆不可愛楽の衰損苦果を感ず。この因縁によりて三悪趣を増し、魔の宮殿国土を充満せしむ。これにより悪魔は歓喜踊躍し、為す所の諸々の事に随意自在なり。

阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受く。

もし菩薩摩訶薩が虚妄の姓名を恃まず、他の善行菩薩を軽蔑せず、諸功徳に増上慢無く、常に自讃せず亦他を毀さず、衆魔の事業を善く覚知するならば、阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受けず。

また阿難よ、もし菩薩摩訶薩が声聞・独覚乗を求める者と互いに毀辱し、闘諍誹謗するならば、この時悪魔は此事を見てかくの如く念う。「この善男子は無上正等菩提を遠離し、地獄・畜生・餓鬼の界に親近す」

「何となれば、互いに毀辱し闘諍誹謗するは菩提道に非ず。ただ地獄・畜生・餓鬼の諸悪趣道のみなり」と念い已りて歓喜踊躍す。阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受く。

もし菩薩摩訶薩が声聞・独覚乗を求める者と互いに毀辱闘諍誹謗せず、方便をもって化導し大乗に趣かしめ、或いは自乗の善法を勤修せしむるならば、阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受けず。

また阿難よ、もし菩薩摩訶薩が無上正等菩提を求める善男子善女人等と互いに毀辱し、闘諍誹謗するならば、この時悪魔は此事を見てかくの如く念う。「この二菩薩は共に無上正等菩提を遠離し、共に地獄・畜生・餓鬼の界に親近す。何となれば、互いに毀辱し闘諍誹謗するは菩提道に非ず。ただ地獄・畜生・餓鬼の諸悪趣道のみなり」と念い已りて歓喜踊躍す。阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受く。

もし菩薩摩訶薩が無上正等菩提を求める善男子善女人等と互いに毀辱闘諍誹謗せず、更に互いに教誨し善法を勤修し、一切智智を疾く証得せしむるならば、阿難よ、知るべし。この菩薩摩訶薩が深甚なる般若波羅蜜多を行ずる時、悪魔の擾乱を受けず。

阿難よ、知るべし。もし菩薩摩訶薩が未だ無上正等菩提の不退転記を得ざるに、無上正等菩提の不退転記を得たる菩薩の所に害心を起こし、闘諍毀辱し軽蔑誹謗するならば、この菩薩摩訶薩は起こす所の不饒益心の爾所の念に随い、還って爾所の劫に曾て修せし勝行を退き、爾所の時を経て善友を遠離し、還って爾所の生死の繋縛を受く。もし大菩提心を棄捨せざれば、還って爾所の劫に勝行を勤修し、然る後に退けし功徳を補うことを得ん。

——生如法師の開示
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