衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法師ウェブサイトロゴ

日常法話

2019年06月27日    木曜日     第5開示 合計1644開示

父子合集経選講(一三〇)

原文:大王よ。かの無辺称王は、さらにまた思惟した。わが所有する善根の力をもって、四天下に遍く妙なる花を降らしめんと。この念いをなした後、四天下に種々の上妙なる天花を雨のように降らせた。

釈:仏は説かれた。大王よ、無辺称王は再び心に念う。『私の持つすべての善根の力によって、四天下全体に遍く妙なる花の雨を降らせよう』と。この心の念いが生じた後、四天下には種々の非常に妙なる天花が雨のように降り注いだ。地上の花は美しさに欠け、天上の天花と比べると粗末に見える。天上の花は非常に妙なる殊勝さを持ち、香りや色彩も人間界のものよりはるかに優れている。しかしながら、無辺称王もこの行為によって自らの極めて多くの福德を消耗する。彼は無量の諸仏の元で積んだ福德を全て現わし出し、蓄えを残さない。一旦如来蔵に蓄えがなくなれば、その福德は消失し、行う一切のことが成就しなくなる。したがって、私たち仏教徒は随意に自らの福德を消耗してはならない。できるだけ享福を控えめにし、成仏の時に備えて取っておくべきである。

——生如法師の開示
前へ前へ

なぜ意根は容易に発見されないのでしょうか?

次へ 次へ

『瑜伽師地論』巻第五十三

ページトップへ戻る