衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年06月27日    木曜日     第6開示 合計1645開示

『瑜伽師地論』巻第五十三

原文:もし未到地定を証得せずして初果を得るならば、その時一切の悪趣に往くべき悪戒の種子はことごとく永く害される。これすなわち聖所愛戒と名づく。

ここに明確に説く。初果を証得する時には必ず未到地定があり、証果の後に三悪道の業種が断除され、もはや出生しない。三悪道に往く業はもはや造作されず、これを聖人たちが喜び楽しむ戒行という。

もし未到地定が具足せず、あるいは未到地定がなければ、実際に五蘊を観行することができず、真に五蘊の我を否決することができず、五蘊の我という知見は断除されえない。よって証果することはできない。意識心が五蘊は無我であると考えるのは、考えることはあくまで理解に過ぎず証得には属さない。証得して初めて真に証得したといえ、確信疑いなき時に初めて知見の結縛を断除しうる。

禅定は意根と緊密に連なり、禅定があれば意根は煩悩妄想に覆われることなく、六識の絶え間ない了別に妨げられることなく、精進して功を積み、よって証果して真理を明らかにしうる。

——生如法師の開示
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