衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年10月22日    月曜日     第3 回の開示 合計936回の開示

意根の内容はすべて唯識種智の範疇に属します

ほとんどの人々は末那識の状態を意識の状態と混同しております。故に、真の末那識の特性を説く者が現れますと、人々は末那識と意識を転倒していると非難いたします。しかし実際には、百人中百人、いや九十九人以上が転倒認識をしております。これらすべての人々は煩悩を具足し、無明の煩悩に覆われているが故に、識を転じて智を得ることを成し遂げておらず、末那識の現行作用を眼前に観察することができません。当然のことながら、全員が誤解を抱くのです。いかなる時代におきましても、大多数が高智商で煩悩の覆いのない聖者であり、ごく一部の者が低智商で仏法を誤解するなどということはありえません。この娑婆世界で過ちを犯す者は常に大多数であり、智慧なき者もまた大多数であります。大多数の者が識を転じて智を得、妙観察智を具えるなど、百の理屈を並べても不可能なことです。故に、自ら賢しらに振る舞う者どもは、過信することなく、ましてや誹謗など致しますと、取り返しのつかぬ結果を招きますゆえ、慎むべきであります。

末那識に関するすべての内容は唯識種智の範疇に属し、唯識に関する一切の教説もまた同様であります。各識の心所法に至ってはなおさらのことです。初地の菩薩に至らぬ者は、静かに黙して弁説すべからず。現量観行の智慧を具えずしては、末那識の具体的な運行状態を眼前に観察すること叶わず、語られる内容の大半は想像と憶測に過ぎず、往々にして誤った結び付けを致します。娑婆世界の仏法修行者も概ねこのような状態にあり、多くの者が識を転じて智を得、妙観察智や平等性智を具えることなど到底叶いません。このような智慧を具えぬ者は黙々と修行に励み、速やかに初禅定を成就し、煩悩の覆いを断じ、各種の観行智慧を修得し、一日も早く如来の家に入り、その後禅定の中で現量をもって末那識の運行を観察し、大衆を導いて末那識の問題を解決し、唯識の智慧を増長すべきであります。

——生如法師の開示
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我見を断ずる根本は意根の我見を断ずることです

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《大乗顕識経》解説

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