衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年07月01日    月曜日     第1 回の開示 合計1661回の開示

意根を滅するものは存在しません

問:無余涅槃において意根を滅するのは誰ですか。

答:涅槃に臨む時、十七界が滅尽し、意根は自ずから消滅します。意根を滅する能動者はいません。もし意根を滅する者が存在するなら、そこにはまだ「我」が残っており、「我」が存在すれば無余涅槃に入ることはできません。「無我」こそが滅度を成し得るのです。「能」が存在すればそれは「我」であり、「所」は「我の所有」となります。意根を「我の所有」とする者がいなければ、能も所もなくなり、滅度が成就します。能と所が存在すれば、滅度は達成されません。

滅度とは、意根が自らを滅ぼそうとして滅するのでも、意根を滅ぼすのでもありません。意根が一切の法に執着せず、いかなる法に対しても欲求を持たなくなり、意根が造作を欲せず、何ものをも希求しなくなった時、意根の思心所が現れなくなります。すると如来蔵も造作する対象を失い、もはや法を生じさせることなく、次々と法は消滅していきます。最終的に如来蔵が意根に何らの心行も認めなくなると、意根の識種子を出力しなくなり、意根は自然と滅するのです。

——生如法師の開示
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