居眠り中に大きな音を聞いて、音を認識する際にはまず耳識が了別し、その後で意識が了別するということを突然悟った。これが実証に属するかどうかは場合による。実証には十分かつ必要で説得力のある証拠が必要であり、意根を完全に納得させ、もはや疑いを残さないものでなければならない。人それぞれ智慧が異なるため、必要な実証条件も異なり、ある人には一つの証拠や一つの事例で十分である一方、全ての証拠を与えられ、いくつもの実例を目の当たりにしても確信できず、実証できない人もいる。
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