衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年07月02日    火曜日     第5開示 合計1671開示

無余涅槃は三昧境界に属しません

問:阿羅漢が無余涅槃に入った後、無余涅槃は三昧の境地なのですか?

答:三昧の境地には、そこに主体が存在し、三昧の境地に入る者がいれば、将来は三昧の境地から出る者も現れます。しかし涅槃には主体が存在せず、涅槃に入る者もいません。阿羅漢の五蘊十八界が全て滅尽し、意根も滅尽したなら、もはや阿羅漢は存在しません。無余涅槃に入る者がいない以上、無余涅槃から出る者もいないため、無余涅槃は三昧の境地には属さないと言えるのです。

出入りがある法は生滅変異の法であり、常住の法ではありません。したがって第八識も無余涅槃に入らず、無余涅槃から出ることもありません。第八識は無余涅槃の内にも外にも存在せず、無余涅槃と一でも異でもないのです。

第八識は世俗に見捨てられた法であり、世俗の一切の法と伴侶となることはありません。世俗の法である五蘊十八界が全て滅び去った後も、第八識はそれに従って滅び去ることなく、安らかに独立して存在します。それゆえに無余涅槃が成立するのであり、そうでなければ無余涅槃すら存在せず、五蘊十八界が滅び去った後はすべてが終わり、何も存在せず、来世も再来世もなくなってしまいます。五蘊十八界が生じた後も、第八識はそれに従って生じることはなく、元から存在し、現に存在しているものであり、新たに生じる必要はないのです。

——生如法師の開示
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無明もなく、無明の尽きることもなし

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五蘊における苦・空・無常・無我の観行(一)

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