衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年07月21日    日曜日     第1開示 合計1706開示

大乗顕識経(五十二)

原文:賢護が仏に白して言う。唯だ願わくは開示せんことを。仏、賢護に告げた。夢中に見る者は、名けて内眼所と為す。是れ慧分別にして、肉眼の見るに非ず。その内眼所は、念力の故を以て、盲者の夢中に、須臾にして現わる。復た念力を以て、覚めて而して之を憶う。識の内色も亦た是の如し。

釈:賢護が仏に白して言う、唯だ願わくは世尊、開示せんことを。

仏、賢護に告げた、夢中に見る色は、名けて内眼所見と為し、是れ智慧分別にして、肉眼の見るに非ず。盲者の意識心は、意根の念力の故を以て、夢中に須臾にして現れ運行し、夢中の一切の人と景物とを見る。復た意根の念力作用を以て、夢より覚めて、夢中の一切の境界を憶う。夢を見るは、意根の攀縁と念力作用の故に、夢境を呈現し、是れ意根の作意・受・想・思によって推動され出づるものなり。覚めたる後、意根が意識心に夢境を思い出させる。意根自らは憶うこと能わず、細相を了別すること能わざるが故に、意識に助けさせて思い出させるなり。阿頼耶識の呈現する内色も亦た是の如く、意根の攀縁性と念力によって呈現され出づるものなり。阿頼耶識自体は無色なりと雖も、能く一切の色、五蘊色を含めてを顕現す。

内眼とは意識心を指し、是れ意識心の智慧性の見る所にして、眼識の見るに非ず。夢中には唯だ意識心のみ有り、眼識無し。夢中に見る色も亦た眼識の見るに非ず、是れ独頭意識の見る所にして、前五識の共に色を分別する無し。

——生如法師の開示
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