問:ある人が八識心王は主に六識、七識、八識の働きであり、前五識は無視できると言っていますが、その意味は妥当でしょうか?
答:三つの能変識について、第一の能変識は如来蔵であり、業種と意根の思心所に依って法を現じます。第二の能変識は意根であり、万法が生じる動力です。第三の能変識は六識であり、なぜなら意識は五識と共同で六塵を了別し、身口意の行を完成させるからです。すなわち六つの識が共同で参与して六塵の境界を現じます。六識の中で意識は主導的な役割を果たし、計画を立て策を巡らすことができ、意根の決断を補助し、間接的に法を生じさせます。したがって、ある場合には五識は無視でき、独頭意識があれば十分ですが、ある場合には無視できません。
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