衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年07月31日    水曜日     第2開示 合計1742開示

大乗顕識経(七八)

原文:ここに賢護勝上童真、大薬王子に言う。「善き哉、善き哉。仁者が今問うところは微妙にして甚深なり。月実の問いはその義浅狭にして、恰も嬰児の如し。心は外境に遊びて内を知らず。正法は希に聞け、諸仏は遇い難し。仏の円広の智、測り難き深慧、至妙の理、専らに啓請すべし」。

時に大薬王子、仏の熙怡たるを見る。顔容舒かに悦びて、秋の蓮華の開くが如し。踊躍歓喜し、一心に合掌して仏に白して言う。「世尊よ、我は深法を愛し、深法を渇仰す。常に如来の般涅槃に入りて正法を聞かずんば、五濁の衆生の中に在りて愚かにして知る所無く、善悪を識らず、善不善・熟するか熟せざるかを覚了すること能わず、迷惑輪転して生死の苦趣に陥らんことを恐る」。

釈:ここに賢護菩薩は大薬王子に言った。「よろしい、よろしい。仁者が今問う問題は微妙にして甚深であり、月実菩薩の問う問題はその意味が浅白で低い。あたかも嬰児が心を外に貪り求め、内に尋ねて自心を知らないようである。正法は稀有で聞き難く、諸仏も値い遇い難い。仏の智慧は円満・広大・甚深にして測り難く、その深妙な智慧及び微妙の理を、我らは確かに専心して問うべきである」。

この時、大薬王子は仏の顔立ちが穏やかで慈祥に満ち、面色が伸びやかで愉悦しているのを見た。秋の蓮華が咲くように、歓喜して踊り上がり、一心に合掌して深妙の法を請いたく思い、世尊に言った。「世尊よ、私は深妙な法を好み、深妙な法を敬慕します。常に仏が涅槃に入られて深妙な仏法を聞けなくなり、五濁悪世の中で心が愚痴で暗く、茫然として知る所なく、善法と悪法を識別できず、善法と不善法、根が熟するか熟さないかを弁別できず、生死の苦海に迷い輪転して出離できないことを恐れています」。

善根の厚い人は皆、大薬王子のように深妙の法を渇求し、智慧と解脱を求める。善根の厚くない人々は、もし仏が長く世に住まれるのを見ると、心に懈怠を生じる。あるいはもはや仏が神妙で遇い難いとは思わず、深い敬慕の心も生じず、仏法を信楽することもない。仏はこの一部の衆生を救うために、世に常住されることを選ばれない。そうすることで衆生の修行懈怠を防ぐためである。結果として仏が涅槃に入られると宣言されると、衆生は急いで仏法を問い、急いで修行する。もはや仏の指導と教えを得られなくなることを恐れるからである。懈怠しやすい人々が仏を常に見られないことも利益があり、仏を見て敬い、常に仏に随って学ぶ清浄な信心を起こすことができ、道業はようやく増進するのである。

——生如法師の開示
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