五蘊は第八識の中にはないが、では第八識の外にあるのか。第八識の外とはどこにあるのか。どの法が第八識ではないのか。第八識に外はあるのか。外とは何か。虚空か。虚空もまた第八識の中にある。どの法が第八識の外にあるのか。
どの法が第八識から離れて存在できるのか。第八識から離れられないものが外にあることなどできるのか。外にある法は第八識から離脱できるが、いったいどの法が第八識から独立して単独で存在できるのか。首楞厳経に説かれているように、一切の法は真実の心の妙明の中の物である。
第八識の心体には……無……が存在しない。しかしながら一切の法は第八識から離れず、また第八識と隣接してもいない。第八識は一真法界と呼ばれ、一切の法は一真法界の中にある。心体の中にあるのではなく、心体の中は空であり、般若心経に説かれるように一切の存在がない。
(注:原文 の「無……」は文脈上「無」で始まる否定表現が続くことを示唆していますが、具体的な内容が明示されていないため、日本語訳でも「無……」と表記しました。仏教用語は以下のように統一しました: 第八識→第八識 五蘊→五蘊 一真法界→一真法界 楞严经→首楞厳経 心经→般若心経 真心→真実の心
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