意識の散乱や独頭意識の出現は、意根によって引き起こされる。もし意根が散乱しなければ、意識は根本的に散乱することはない。意根が過去の人事を心に留めなければ、意識がかつての人事を思い出すことは不可能である。いかにして意根の散乱と攀縁を降伏させるのか。意識はまず悟りを開き、道理を明らかにし、意根がどの方面で攀縁の習気を持ち、どの法を攀縁することを好むかを検査しなければならない。それらの法の生滅変異の無常性を分析し、意根に妄想も無益であり、至る所で攀縁することが如何に良くないかを悟らせる。その後、常に意根を一つの法に縁させ、意根の散乱した習気を転換させる。意根は徐々に攀縁しなくなり、妄想は減少し、心は定まるのである。
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