衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
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日常法話

2019年08月19日    月曜日     第3開示 合計1844開示

一切の存在する法は如来蔵の相分である

第六識の相分は非常に広範かつ複雑であり、単に六塵だけでなく、識心と心所法、そして非色非心法も含まれる。如来蔵の相分は根身・器界であり、七識の心行である。実際、如来蔵が生じる一切の法はすべて如来蔵の相分であり、如来蔵はそれらをすべて了別できる。もし了別できなければ、如来蔵は執持することができず、法は必ず滅して存在し続けることができない。如来蔵が了別できない法は、存在しない法である。したがって、存在する一切の法はすべて如来蔵の相分である。

ただし、如来蔵の了別は七識のような世俗的な了別の仕方ではなく、独特の了別である。洗濯機が洗濯プログラムを実行するように、無覚無知であり、善悪是非を知らず、了別によって心を動かし念を生じることはない。一方、七識の了別は心を伴い、了別する際には覚知があり、了別する法の内実を分別でき、是非善悪を知る。そのため喜怒哀楽が生じ、様々な覚受があり、それゆえ念力が非常に強いのである。

(注:以下の専門用語は仏教唯識学の標準訳語に基づいています) ・相分(そうぶん) ・六塵(ろくじん) ・識心(しきしん) ・心所法(しんじょほう) ・非色非心法(ひしきひしんほう) ・如来蔵(にょらいぞう) ・根身器界(こんしんきかい) ・七識(ななしき) ・心行(しんぎょう) ・一切法(いっさいほう) ・了別(りょうべつ) ・執持(しゅじ) ・無覚無知(むかくむち) ・覚知(かくち) ・分別(ふんべつ) ・喜怒哀楽(きどあいらく) ・覚受(かくじゅ) ・念力(ねんりき)
——生如法師の開示
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如来蔵の相分

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