五十一の心所において、善心所や煩悩心所などは、意識と相応するのみならず、意根とも相応します。意識が縁とする法塵には色法塵があり、心法塵があり、また非色非心法塵も存在します。二十四の心不相応行法がこれに当たります。
色法塵は色に関わり、色は四大種子によって形成されるもので、四大種子に関連するものは色法塵に属します。識種子に関わるもの、八識に関わるもの、心所法に関わるものは心法塵に属し、これら以外は非色非心法塵となります。意識が自らの貪・瞋・痴などの煩悩を心法塵として縁とする場合、これは意識の内省作用に属し、意識の証自証分となります。意識が他の識の心所法を観察する際には、見分と自証分に属し、縁とするものは全て心法塵となります。
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