衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年08月22日    木曜日     第2開示 合計1855開示

小乗で証得した果位は退転するか

四果阿羅漢が世俗界に戻ると、四果から三果に退転し、再び出家して世俗を離れると、また四果阿羅漢となります。四果阿羅漢が退転するならば、三果も当然退転し得ます。禅定も消失し、心の働きも退くことがあります。さらには二果が初果に戻ることも可能です。四果阿羅漢は執着を断じてもなお退転し、執着を生じることがあるのです。ましてや三果においてはなおさらです。

仏典には具体的な事例が証拠として記されており、その果位を証得していなければ実感することはできません。低位にいる者が高位を理解することはできず、また論評することもできません。事実の真相を掌握するには、自ら体験するほかありません。あたかも現代の多くの人々のように、明らかに凡夫の段階にありながら、終日仏地の境地について論じ合い、顔を真っ赤にして争うのは、すべて机上の空論に過ぎず、まったく意味がありません。

——生如法師の開示
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