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座禅三昧経講義

作者: 釋生如 カテゴリ: 禅定の法門 更新時間: 2026年04月12日 閲覧数: 6484
<h2 style="text-indent: 2em;">第二章 貪瞋痴煩悩の特徴</h2>

原文:学禅之人。初至师所。师应问言。汝持戒净不。非重罪恶邪不。若言五众戒净。无重罪恶邪。次教道法。

若言破戒。应重问言。汝破何戒。若言重戒。师言如人被截耳鼻。不须照镜。汝且还去。精勤诵经。劝化作福。可种后世。道法因缘。此生永弃。譬如枯树。虽加溉灌。不生华叶及其果实。

若破余戒。是时应教。如法忏悔。若已清净。师若得天眼他心智。即为随病。说趣道之法。

若未得通。应当观相。或复问之。三毒之中。何者偏重。淫欲多耶。瞋恚多耶。愚痴多耶。

解釈:禅定を修学したいと思う人は、最初に師のところへ行った時、師は彼に問うべきである。あなたは戒を清浄に持っているか。戒行を犯したことはないか。犯した戒行が重罪で非常に悪邪なものでないだろうか。学人が自分の五戒はすべて清浄であり、重大な罪業や悪邪業はないと言えば、その後、師は彼に禅定の法を教えるべきである。

学人が自分は破戒したと言えば、師はさらに問うべきである。あなたは何の戒を破ったのか。学人が重戒を破ったと言えば、師はこう言うべきである。人が耳と鼻を切り取られた後には、もう鏡を見る必要がないのと同じで、あなたはまず帰りなさい。精進して経を誦し、多くの福徳を修めれば、後世に修道する因縁を種むことができる。今生では道を得る機会はない。例えば枯れ果てた木は、いくら雨水を注いで灌がれても、再び花や葉や実を生じさせることはできない。

学人が破ったのがその他の軽戒であれば、この時師は如法に懺悔することを教える。この人が懺悔して心が清浄になったなら、師が天眼通と他心智通を修得していれば、その人の具体的な状況に応じて、彼にふさわしい修道の法を説くべきである。師が神通を修得していなければ、この人の外表の相貌と心行の相状を観察すべきである。さらに彼に問う、貪瞋痴三種の煩悩毒の中で、あなたはどれがやや重いのか。淫欲が重いのか、瞋恚が重いのか、それとも愚痴が重いのか。

原文:云何观相。若多淫相。为人轻便。多畜妻妾。多语多信。颜色和悦。言语便易。少于瞋恨。亦少愁忧。多能技术。好闻多识。爱著文颂。善能谈论。能察人情。多诸畏怖。心在房室。好着薄衣。渴欲女色。爱着卧具。服饰香华。

解釈:どのように相を観るのか。多淫の相貌であれば、為人は比較的軽浮であり、多くの妻妾を娶り、言葉が多く、他人をよく信従する。面色は和やかで喜ばしく、言葉は従順で、心に瞋恨が少なく、憂いも少ない。多くの才能と技術を身につけ、見聞が広く、歌詞や詩賦を好み、弁舌が巧みである。人情世故をよく観察できるが、恐れ怖れが多い。心は部屋を楽しみ、薄い衣を着るのを好み、女色を渇望して貪着し、臥具を愛し、身なりに気を配り、香りと花を好む。

原文:心多柔软。能有怜愍。美于言语。好修福业。意乐生天。处众无难。别人好丑。信任妇女。欲火炽盛。心多悔变。喜自庄饰。好观彩画。悭惜己物。侥幸他财。好结亲友。不喜独处。乐着所止。随逐流俗。乍惊乍惧。志如猕猴。

解釈:淫欲心が重い人は、心が柔軟で、憐憫心があり他人を憐れむことができ、言葉は柔らかく美しく、福を修めるのを好み、天に生まれて享楽することを憧れる。大衆の中にあっても恐れるところがなく、よく受け入れられ、従順で自在である。他人の外貌の美醜を分別するのが巧みで、女を信じやすい。欲火は盛んだが、心は容易に後悔して初心を変え、心が長続きしない。自分を飾り立てるのを好み、彩色画を見るのを愛好する。自分の財物は吝嗇するが、幸運にも他人の財物を得ることがある。親族や友人と交際するのを好み、独りでいるのを好まない。住み着いたところを楽しみ貪着して、流俗に随って流れる。人や事に対して常にびくびくし、志が猿のように定まらない。

原文:所见浅近。作事无虑。轻志所为。趣得适意。喜啼喜哭。身体细软。不堪寒苦。易阻易悦。不能忍事。少得大喜。少失大忧。自发伏匿。身温汗臭。薄肤细发。多皱多白。剪爪治须。白齿趣行。喜洁净衣。

学不专一。好游林苑。多情多求。意着常见。附近有德。先意问讯。喜用他语。强颜耐辱。闻事速解。所为事业。分别好丑。愍伤苦厄。自大好胜不受侵。喜行施惠。接引善人。得美饮食。与人共之。

解釈:視野が浅く近く、遠慮がなく、事を行うに後先を考えず、志意が軽薄下劣で、自分の心に合う人や事に関心を持ち、心に合わない事に出会うと泣きたがる。体は痩せて力がなく、寒さと苦痛に耐えられない。これらは軽浮の表れである。事に遭遇して堪え忍ぶことができず、退缩するか異常に喜ぶかのどちらかで、わずかに得るだけで大いに喜び、わずかに失うだけで憂い懊悩する。髪は頭皮に密着し、髪を整えるのを好み、身なりを整えるのを好む。体は温かく、汗の臭いがあり、これは心が清浄でない外在の表れである。心が清浄でない人は、体に特有の臭いがあり、汗が臭く、体臭が臭く、大小便の臭いが強い。皮膚は薄く、髪は細く、皮膚は比較的白く皺が多い。常に爪を切り髭を整え、歯は白く、清浄な衣を着るのを好む。

興味が広く、一つの才能や技術に専一に修学せず、あちこち遊び回るのを好む。感情が豊かで、貪求が極めて多く、心が世俗の常見に執着し、頭が単純である。近くに徳行の修養のある人がいれば、自ら進んで近づいて挨拶し、他人の言葉に従うのを好み、無理に笑顔を作り忍耐強く、屈して迎合し、事理を聞けばすぐに理解し明らかにする。美醜を分別するのが巧みで、他人の苦悩や困難に同情する。自惚れて勝ちを好み、他人の侵犯や凌辱を受けたくない。他人に施しを好み、善人を引き受け、自分に美食があれば他人と共にする。

原文:不存近细。志在远大。眼着色欲。事不究竟。无有远虑。知世方俗。观察颜色。逆探人心。美言辩慧。结友不固。头发稀疏。少于睡眠。坐卧行立。不失容仪。所有财物。能速救急。寻后悔惜。受义疾得。寻复喜忘。惜于举动。难自改变。难得离欲。作罪轻微。如是种种。是淫欲相。

解釈:心に目前のことや細かいことを留めず、志は遠大で、高望みする。目は美色を見るのを好み、事を行うに徹底しない。遠慮がなく、人情世故をよく知り、言葉や顔色を窺い、人心を探り当てる。弁舌が巧みだが、交友は疎遠で深い付き合いがなく、友も安定しない。髪は薄く、睡眠が少ないが、座り臥み歩き立つのに、儀容を保つことができる。

自分のすべての財物で他人の急難を救済できるが、その後まもなく後悔して惜しみ嘆く。このような人は人を助けて早く見返りを得ようとする。まもなく自分の発心を忘れ、約束を実現する行動を取らない。習気は変えにくく、離欲も難しいが、行った過ちはやはり軽微で、それほど深刻ではない。

以上これらの種々の特徴が、淫欲相である。人の細かい身行や口行の一つ一つが、みな自分の心性や品徳を表す。細部では往々にして自分も気づかず、他人も見落としがちである。しかし細部こそ確かに最も問題を物語る。一つの表情、一つの動作、一つの顔色、一つの語気、一つの態度、一つの眼差し、いずれも心態や習気や徳行を表し出すが、自分では発見し制御することが難しい。大きな面では偽装できるが、細かい面では気づかず、偽装のしようがない。

原文:瞋恚人相。多于忧恼。卒暴怀忿。身口粗䵃。能忍众苦。触事不可。多愁少欢。能作大恶。无怜愍心。喜为斗讼。颜貌毁悴。皱眉眄睐。难语难悦。难事难可。

解釈:瞋恚心が重い人の相貌は、憂いと煩悩が多く、往々にして突発的に激怒し、内心には常に憤怒と不平を抱いている。体は粗大で雄壮であり、口業は粗野である。常人が忍べない苦難を忍ぶことができるが、事に遭遇すると常に不平で、他人の見解に従順でない。面に愁いの色を浮かべ、歓楽が少なく、不機嫌な時が多い。大きな悪事をなしやすく、心が冷酷で憐憫心がなく、闘争や訴訟を好む。面相は醜く、皮膚は粗く、萎黄で暗黒、顔つきは憔悴している。眉をひそめるのを好み、横目で人を見る。一般の人は彼と和やかな言葉を交わすのが難しく、彼の心を喜ばせるのも難しい。付き合いや奉仕が難しく、彼の意に沿わせるのも難しい。瞋恚心が重い人は、一般に顔つきが比較的醜く見苦しく、凶相が多い。

原文:其心如疮。而宣人阙。义论强梁。不可折伏。难可倾动。难亲难沮。含毒难吐。受诵不失。多能多巧。心不懒堕。造事疾速。持望不语。意深难知。受恩能报。有能聚众。自伏事人。不可沮败。能究竟事。难可干乱。少所畏难。譬如师子。不可屈伏。

解釈:その心は不平で、何かの傷を受けたかのようであり、人の欠点を言い広め、人の短所を示すのを好み、言葉が強横で、上風に立つことを好み、一般の人には屈服させられない。その心は動揺させにくく、他人の説得も受け付けず、親しませにくく、その意志を挫かせるのも難しく、事に遭遇しても心が退缩しない。一度内心に瞋恨を抱けば、鎮め消すのが難しい。経験した事は容易に忘れない。仕事の能力が高く、技能が抜きん出ており、手先が器用で、勤勉で怠けない。仕事が速く、事に遭遇すると観望して口を閉ざす。

瞋毒のある人は、事に遭遇するとそれを心の中に隠し、多弁を好まない。心意が深く隠されて他人には知られにくいが、恩を受ければ報いることができる。才能が抜きん出て、人衆を集めることができ、事を鎮め、衆人を降伏させることができる。難事に遭っても退缩せず、容易に落胆せず、容易に挫かれず、事を徹底的にやり遂げることができ、中途で投げ出すことがなく、他人は容易に妨害や干渉ができない。このような人は一般に恐れを知らず、獅子のように決して屈服しない。

原文:一向不回。直造直进。忆念不忘。多虑思惟。诵习忆持。能多施与。小利不回。为师利根。离欲独处。少于淫欲。心常怀胜。爱着断见。眼常恶视。真实言语。说事分了。少于亲友。为事坚着。坚忆不忘。多于筋力。肩胸姝大。广额齐发。心坚难伏。疾得难忘。能自离欲。喜作重罪。如是种种。是瞋恚相。

解釈:例えば獅子は、一向に振り返らず、まっすぐに突き進む。出会った人や事を、記憶して忘れない。内心の思慮が多く、思惟が敏速で、記憶と読誦を好み、多くの布施ができ、豪侠で義に厚い。人に小さな利益を施しても見返りを求めず、計算もしない。他人を指導することができ、根性が猛々しく、世俗の欲を離れ、独りでいるのを好み、淫欲が少ない。心に常に人に勝ろうとする心を抱き、独断専行し、自分の独断的な見解を執取して放さない。常に悪眼で人を見、実話を言うのを好み、嘘を言わず、処事が率直である。親友が少なく付き合いも少なく、事を行うには自分の意見を堅持し、人の勧めを聞かない。記憶力が強く、体は強壮で、肩と胸は厚く丈夫で、額は満ち広く平らである。内心は強固で調伏しにくく、反応が迅速で、事に遭遇しても忘れず、貪欲を離れることができるが、大きな悪業をなすのを好む。

以上これらの種々はみな瞋恚の相貌である。瞋恚心が不平で静かでなければ、禅定を障害する。執念を忘れず、心が清静でなければ、禅定を障害する。

原文:愚痴人相。多疑多悔。懒堕无见。自满难屈。憍慢难受。可信不信。非信而信。不知恭敬。处处信向。

多师轻躁。无羞搪突。作事无虑。反教浑戾。不择亲友。不自修饰。好师异道。不别善恶。难受易忘。钝根懈怠。诃谤行施。心无怜愍。破坏法桥。触事不了。

解釈:愚痴な人の相貌は、事に遭遇すると心中が明らかでなく疑心が多く、事を行った後にしばしば後悔し、心性が怠惰で、勤めて思考せず、主見がなく、常に決断できず、決めてもまた悔いを生じる。心中に常に自満し、他人の善語や勧告を信受しにくく、屈服や妥協をしようとしない。内心は無知でありながら自分の無知を認めず、説得や勧導を受けにくい。無知で憍慢でありながら、人の言葉を受け入れず、他人に服さない。信じるべき人や事を信じず、信じるべきでない人や事をかえって信じる。恭敬すべき人を恭敬することを知らず、是非を弁別せず、人の言葉を軽信し、何に出会っても信じてしまい、熟慮して考察することができない。

あちこちで師と仰ぎ、良人や善法を選ばず、心思が軽薄で浮つき、羞恥心がなく、無謀で唐突である。事を行うに頭を使わず、思惟が劣弱である。自分が愚痴なのにかえって他人を教え、為人は混濁で粗戾である。親友を選ばず、親疎を知らず、だらしなく、身なりを整えない。邪道に師事して学ぶのを好み、善悪是非曲直を分別できない。学んだことを受持するのが難しく、しばしば忘れ、根性が暗鈍で、心が常に懈怠である。布施する人を呵罵し誹謗し、憐憫の心がない。しばしば法教を破壊し、事に遭遇しても心が清明でなく、明らかでもない。

原文:瞋目不视。无有智巧。多求悕望。多疑少信。憎恶好人。破罪福报。不别善言。不能解过。不受诲喻。亲离憎怨。不知礼节。喜作恶口。须发爪长。齿衣多垢。为人驱役。畏处不畏。乐处而忧。忧处而喜。悲处反笑。笑处反悲。牵而后随。能忍苦事。不别诸味。难得离欲。为罪深重。如是种种。是愚痴相。

解釈:親友や善人に対して、常に瞋心をもって相対し、悪眼で見つめ、頭脳は愚鈍で知恵と善巧がない。あちこちで貪求し、心性は多疑で、他人の言うことを信じない。善人を憎み、悪行をなしやすく、福報を壊す。他人の好意ある言葉を弁別できず、自他の過失を明らかに知ることもできない。他人の教えや譬喩の言葉を受け入れず、親友に対して憎恨と怨みを生じやすい。人前での振る舞いに礼節を知らず、悪口を言うのを好む。頭はぼうぼうで顔は垢だらけ、爪は長く衣は垢だらけである。人に使役されることが多く、危険なところで恐れを知らない。楽しいところにあって憂い煩い、憂い煩いのところにあって楽しみ、悲しむべきところでかえって喜び、喜ぶべきところでかえって悲しむ。強く引かれて人の後に従い、しかもこの苦い事を忍ぶことができる。甘酸苦辣を弁別できず、あちこちで貪着し、離欲が難しく、往々にして罪を犯すことが比較的深刻である。以上これらの種々はみな愚痴の相貌である。

貪瞋痴三毒煩悩の中で、貪欲が最も降伏し断除しやすく、瞋恚がその次で、最も降伏し断除しにくいのが愚痴である。愚痴であるがゆえに、善悪を弁別せず、人の言葉を入れないので、自分の心を変える方法がない。瞋恚は比較的堅固で断ちにくいが、知恵さえあれば人の勧めを聞き入れることで、克服する方法はある。貪欲の人は、愚痴でなければ、利害得失を深く考え、いくらかの禅定を修めれば、最も薫染を受けやすく、断除と降伏が容易である。

原文:若多淫欲人。不净法门治。若多瞋恚人。慈心法门治。若多愚痴人。思惟观。因缘法门治。若多思觉人。念息法门治。若多等分人。念佛法门治。诸如是等种种病。种种法门治。

解釈:淫欲の多い人であれば、不浄観で対治し、瞋の多い人であれば、慈心法門で対治する。愚痴の多い人であれば、思惟観法門で対治する。思慮の多すぎる人であれば、数息法門で対治し、いくつかがともに重い人であれば、念仏 (buddhānusmṛti) 法門で対治する。このような種々の心の病には、種々の法門で対治するのである。

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