四念処経講話 第二版(新修)
作者: 釋生如
カテゴリ: 二乗の解脱
更新時間: 2025年07月14日
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第五章 法を観じて住す
第二節 五取蕴の法を観じて住す
原文:復次に、比丘たちよ。比丘は五取蕴の法において法を観じて住している。されど、比丘たちよ。比丘はいかにして五取蕴の法において法を観じて住すのであろうか。ここに、比丘たちよ。比丘はかくの如き色(色蘊)を知り、かくの如き色の生起を知り、かくの如き色の滅尽を知る。かくの如き受(受蘊)を知り、かくの如き受の生起を知り、かくの如き受の滅尽を知る。かくの如き想(想蘊)を知り、かくの如き想の生起を知り、かくの如き想の滅尽を知る。かくの如き行(行蘊)を知り、かくの如き行の生起を知り、かくの如き行の滅尽を知る。かくの如き識(識蘊)を知り、かくの如き識の生起を知り、かくの如き識の滅尽を知る。
原文:かくの如く、或いは内法(自身の五蕴)に於いて法を観じて住し、また外法(他者の五蕴)に於いて法を観じて住し、また内外の法に於いて法を観じて住す。或いは法に於いて生起する法を観じて住し、また法に於いて滅する法を観じて住し、或いは法に於いて生滅する法を観じて住す。なおまた、智と識によって成り、及び憶念によって成るが故に、常に法の思念が現前する。彼は何ものにも依ることなく住し、かつて世間のいかなるものにも執着することはない。比丘たちよ。比丘はかくの如く五取蕴の法において法を観じて住すのである。